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歌舞伎町東通り突き当たり手前の路地裏にある、上海小吃の別館入口から外(花道通り方向)をみる。ここの外の観葉植物辺りが怪しい緑色になるのは、上から照らす街灯が、隣の建物の緑色のビニールの庇にあたって、光が透過したからだった。いわば天然の(ではないが、わざとやっているわけではない偶然の産物だからここでは天然という)照明フィルターみたいなもの。この建物は色々訳ありで、普通にみてもかなり年期入りつつ、このエリアの多くが3階建で、一部はビルとビルがつながっている。九龍城感もちょっとあるが、店舗以外に勝手にはいると近隣に怖い人もいて怒られかねないエリアなので注意したい。ここ、遠い昔には闇カジノがあった立地(を借りたもの)なので、携帯電話用の引き込み線の束や二重ドアの痕跡が見られる。僕は慣れっこなのだが、外で写真をずっと撮ってたりしてはいけない。その歌舞伎町らしい無言の威圧が幸いしてか逆に酔客も入ってくる本館よりも別館に回される客のマナーはよい。(別館には受付はなく、基本的に本館から回されるシステム)

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引きでみるとこんな感じ。二重ドアだった跡がわかるだろうか。アングラな立地、これを踏まえてストーリーを想像すると楽しいはず。最近MXでやってるアニメ「アリスと蔵六」の1話の中華はこのお店(たぶん本館側)がモデル。他にもアニメ関係者だと亡くなられた今敏さんがこのお店が好きで、本館入ったところにはセル画が2枚かかっている。あとはロフト/ロフトプラスワンが近いこともありだいたいここで打ち上げというパターンが多く、昔は故・中島らもをよく見かけたし、サブカルチャーの人はほぼ全員きているだろう。曲のモデルにもなっており、たぶんKIRINJIの「雲呑ガール」は位置的にもエピソードからもこのお店を指している。よしもと本社から近いため、中堅の吉本芸人も多いが個室がなく新聞や週刊誌関係者も多く来るので、やましい用途では使われない。伊勢丹関係者も訪れ、同店のオンラインショップでは「上海シャオツー」で検索すると料理のハンカチも売られている。

概ね歌舞伎町価格(単品1000円台)のお店ではあり、当たり外れも激しいが、シェアすれば許容範囲だし、いいものに当たれば満足する。
ここの焼そばは意外にも美味しいのだが、
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ノーマルな焼そばは、やや太麺だが、意外にも何度かモデルチェンジしており、この麺に落ち着いた。わざわざ選んでかなり遠いところから取り寄せている(一度入荷伝票を見た)。それ以外の麺はこだわってないが、この麺は好きな麺だ。